本ページでは、「キャリアコンサルタントとはどのような資格？」「キャリアコンサルタントになるには？」「キャリアコンサルタントの試験内容や合格率は？」といった疑問に答えるため、
キャリアコンサルタントの基本的な情報や資格試験の概要をご紹介します。
基礎情報
キャリアコンサルタントの資格に関する基礎情報は以下の通りです。
| 資格名称 | キャリアコンサルタント |
| 資格分類 | 国家資格（名称独占資格） |
| 管理・認定団体 | 厚生労働省 |
| 試験実施機関 | （特非）キャリアコンサルティング協議会 （特非）日本キャリア開発協会 |
| 開始年 | 2016年 |
| 年間試験回数（実施月） | 3回（7月、11月、3月） |
| 受験資格 | あり |
| 合格者数/受験者数（FY2021） ※3月実施 | 学科試験：2,637人 / 4,278人 実技試験：2,978人 / 4,875人 |
| 合格率（FY2021） ※3月実施 | 学科試験：61.6％ 実技試験：61.1％ |
| 活用できる主な職業・職種 | 公的職業紹介機関（ハローワーク等）、人材紹介・人材派遣会社、学校（大学等）、民間企業（人事）、独立 |
| 資格・試験情報リンク | 日本キャリア開発協会「キャリアコンサルタント試験 トップページ」 キャリアコンサルティング協議会 トップページ |
試験の概要
キャリアコンサルタントの試験の概要は以下の通りです。
| 実施時期 | 7月、11月、3月（年3回） |
| 受験資格 | 以下のいずれか一つを満たした場合に受験可能 ・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了 ・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験 ・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格 ※詳細は下記リンク参照 日本キャリア開発協会「キャリアコンサルタント試験 試験要項」 |
| 出題形式 | ・学科：筆記試験（100分） ・実技： ①論述試験：記述式（50分） ②面接試験：ロールプレイ・口頭試問（20分） |
| 出題範囲 | ・キャリアコンサルティングの社会的意義 ・キャリアコンサルティングを行うために必要な知識 ・キャリアコンサルティングを行うために必要な技能 ・キャリアコンサルタントの倫理と行動 ※詳細は下記リンク参照 日本キャリア開発協会「キャリアコンサルタント試験の試験科目及びその範囲並びにその細目」 |
| 合格基準 | 学科：100点満点中70点以上 実技：150点満点中90点以上 （ただし論述試験の満点の40％以上、かつ面接試験の評価区分（「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」）のいずれも満点の40％以上が必要） |
| 受験料 | 学科：8,900円 実技：29,900円 |
また、直近5回分の申込者数・受験者数・合格者数及び合格率は以下の通りです。
学科試験と実技試験を分けて記載しています。
【学科試験】
| 年度 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 2020（11月） | 6,486人 | 6,033人 | 4,526人 | 75.0％ |
| 2020（3月） | 4,472人 | 4,143人 | 2,678人 | 64.6％ |
| 2021（7月） | 4,057人 | 3,758人 | 2,136人 | 56.8％ |
| 2021（11月） | 4,981人 | 4,652人 | 3,771人 | 81.1％ |
| 2021（3月） | 4,667人 | 4,278人 | 2,637人 | 61.6％ |
| 直近5回の 平均 | 4,933人 | 4,573人 | 3,150人 | 68.9％ |
【実技試験】
| 年度 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 2020（11月） | 6,318人 | 6,026人 | 3,799人 | 63.0％ |
| 2020（3月） | 4,921人 | 4,692人 | 2,873人 | 61.2％ |
| 2021（7月） | 4,168人 | 3,967人 | 2,303人 | 58.1％ |
| 2021（11月） | 4,817人 | 4,604人 | 2,924人 | 63.5％ |
| 2021（3月） | 5,185人 | 4,875人 | 2,978人 | 61.1％ |
| 直近5回の 平均 | 5,082人 | 4,833人 | 2,975人 | 61.6％ |
主な仕事内容・活用できる職業/職種
キャリアコンサルタントは、相談者の職業の選択、職業生活の設計、職業能力の開発・向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行い、相談者自身が望む生き方を実現できるよう、専門家として支援することが主な仕事内容となります。
ハローワークなどの公的職業紹介機関、人材派遣会社、民間職業紹介会社、企業等の人事部門、学校など、幅広い業界で活躍の機会があります。
関連資格
キャリアコンサルタントの類似資格として、「産業カウンセラー」という民間資格があります。
また、キャリアコンサルタントの資格は、人事・労務系の資格の一つに位置付けられます。
人事・労務系の資格には、産業カウンセラー以外に、労働安全コンサルタント・労働衛生コンサルタント、社会保険労務士といった資格があります。これらを合わせて取得することで、人事・労務の専門性をより深めることができます。
人事・労務系の他の資格については、以下のリンクより詳細をご覧ください。
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